井戸の底の遠い音

パレスチナ支持、国際情勢批判、国家批判、社会批判、人道主義・ヒューマニズム支持、私の思考

哲学は机上だけの古びた学問か

いきなり自己紹介もなしで恐縮です。

 

 

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「哲学は机上だけ、学問の府だけで取り沙汰される、

実地には役立たない、古びた学問である」か?

 

 

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もとから私はそうは思っていなかったのだけど、

最近、とみに「そうではない」と思うようになった。

 

 

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イスラエルによる、ガザ爆撃を通じての、パレスチナのひとびとの大量虐殺。……

 

10月初旬から始まった(と思う)、この、目の前でリアルタイムで行われていく、パレスチナの市民に対するジェノサイド(民族浄化、民族大虐殺)。

 

そんな中で…

 

そんな中で… などと知った風に言うのも、パレスチナの人々のいる非人間的な生存状況、いつ空爆、地上侵攻で殺されるか分からない状況との、あまりの非対称性がありありとしすぎて、私自身が恥ずかしくはあるのですが、

 

でも、そんな中で…、

 

うまく言えないのだけど、哲学書(特に古典的な哲学書)は、

何かを、何かの流れを、流し込んでくれる気がするのだ、私の精神に。

 

活力とも、なんとも形容をはっきり出来ない何かをだけど。

 

それは他の学問でも出来るか?

できるのかも知れない。

 

しかし今の私にとっては、哲学が、(ひろく言うと思想が、)

この、リアルタイムでイスラエルによる大虐殺が、世界の眼前で行われているこの状況で、

私にとって、何か、下から支える力の流れになってくれたと思うんだよね。

 

 

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本当の哲学は机上だけの古びた、役立たない、誇りを被った<学問>なんかではない。

本当の哲学は、生きた力を持っている。

どの学問もそうだろう。

私にとっては、特に哲学が、そうだ。

 

(学生時代は、哲学徒ではなかったのですが。)

 

 

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